HSS/HSPコラム
こんにちは!
HSS型HSP研究家 時田ひさ子です。
HSS型HSPにとって、仕事は悩みのタネですね。
評価はされるのに、
自分をうまく出せなかったり、
人に気を使いすぎてチャンスを逃したり、
やりたくなくてもやれちゃって過剰に評価されて、やりたくないのにまたやることになったり、
期待されすぎると逃げたくなったり。
やる気を失ったときにどうしたらいいかわからなかったり、
人の顔いろを伺いすぎて立往生したり(笑)
仕事についての悩みはつきない(笑)
非HSPの悩みとは
だいぶ違う悩みだと思いますが・・・(笑)
では、クーパー先生の2回目いってみましょーー
一回目はこちらでした。
【HSP/HSS研究最前線】「thrill!」訳します(笑)#1 career①回目
第3章 HSP/HSSにとっての仕事・職業
感覚を処理する感受性のことを
sensory processing sensitivity, SPS
という概念で表していて、
HSPはこのSPSが高いんです。
1 脳内処理が深く、非HSPよりも精巧に処理すること
2 HSP同士であってもそっくりではない
3 共感性、感情反応が高い
4 微妙な刺激に敏感
(映像をずっと見続けてしまうということはないですか?)
職場での共感性についてHSS型HSPのみなさんが、さまざまな発言をしてくださっています。
「HSPはさ、他人をちょっと恐がってるよね。
ママが私をハグすると、皮膚がちくちくしたから、ママが近寄ってくるのは好きじゃなかったの。
知らない人も嫌だったわ。
人の気持ちがわかっちゃうから。
私は人に嫌われてるんだわ、と思ってた。
私は遠くにいる人のことも感じとれるの。
HSPは、簡単に驚くみたい。私はちがうけど」
-----クレア
「私は熱心に仕事に打ち込んできました。
この熱意はHSS型HSPだからだと思います。
でも、私の仕事の成功は1対1の延長でしか起こらないんです。
私は一度も大人数の仕事でうまくいった試しがないんです。
わたしは大きなグループでは、活かせなくて、うまくいかないんです。
10人以上のグループでは、不安です。
だから絶対失敗しないとわかっていることだけしかできません。
楽しいと思う仕事は、いつでも1対1でした。
1対1の仕事だったら、スキルも高いし、自分も満足できる仕事ができるんですよ。」
-----ロビン
「最近、保険の代理店になったけど、まったく契約がありません。
保険書類の校正の仕事してるみたい(笑)
お客がね、保険の掛け金が上がる理由を何度も聞いてくるのね。
何度も理由を説明するんだけど、私にはもう無理。
だって、腹がたつでしょう。
バカな人を相手にしなきゃならないんだから。」
-----ステファニー
「私は我慢強いほうだと思う。
でも、恥ずかしくて、穴があったら入りたいこともあるし。
すぐに疲れるので寝たいし。
人と話すのは好き。相手の人の表情やボディランゲージを読み取ることができるからね。
でも、電話は怖いの。何も見えないからね。
その人が見えなかったら、自分の力を十分使えないから。」
-----ジェシカ
「我々は、ずっとみんなにエネルギーを吸い取られ続けてるんだよ。
たくさんの人を援助しているのにだよ?
すっごく可哀想だと思わない?
いろーんな毒を、自分たちの身体に吸いとっちゃってるんだよね。
性的虐待とかさ、身体的な虐待とかさ、トラウマ。
自分は人間の最悪な部分を無理矢理に見させられているような感じなんだよ。
もう、見過ぎちゃったよねー、そういうの。
いつも、戦場にいるみたいなもんだよ。」
-----ジョシュア
職場は、ほとんど誰にとっても対人関係で悩む場所だ。
休憩もあって、集中してばっかりなわけでもないのに、なかなかHSS型HSPに向く仕事は少ないよね。
なぜなら、私たちは人より感じ取ってしまうからねぇ。
他人の思惑や、感情をいつも感じ、処理し、解釈することでバランスを取り、なんとかやりすごしているような状況だからねぇ。
そして、時と場合によっては、他人の感情をも処理しなければならないこともあるじゃないですか(笑)
なぜなら、職場ってのは、人同士、揉め事が起こる場所だからです。
「職場のネガティブな人に、他の人たちよりもよりも深く影響をうける」
わたしの調査では、93%がこの質問に賛成、あるいは強く賛成しています。
職場のネガティブなやりとりに深く影響を受ける人は非HSPにもいることはいます。
ですが、敏感すぎるHSPにとっては、ネガティブさの受け取り方が非HSPとは違うんです。
HSPの脳と体の両方で、深く処理されるんです。
そのようにして毎日ネガティブな出来事を吸収しつづけると、それはもう、個人のキャパを超えるよね。
「私があがいているのは、仕事で私の才能、能力の全てを生かせるかどうかです。
私はキャリアになる仕事を続けることができないんです。
私は過度に刺激を受けすぎるので、仕事に行けなくなるの。
でも、たくさんの人と接する仕事をしてきました。
もし私が料金所みたいな無味乾燥な仕事だったら、きっと元気でいつづけられただろうなぁ。
じつは、ちょっとの間、わたしはストリッパーだったの。
振り返ってみると、それは天職だったかも。
いろんな面白い人たちとたくさんしゃべったし。
私はトップレスで踊って、アドレナリンでいっぱいになれるのよ。
それを5年やって、とても満足だったわー。
お客さんたちは、みんなわたしと話したがってたしね。
友達と話すような感覚で話せば、彼らは満足してくれたわ。
それほど楽しい仕事って、他にはなかったわ。
これほど自分での自分の環境をコントロールできる仕事って、ほかにはなかったわね。」
------ジェシカ
HSS型HSPが、初めてで慣れない状況に出会ったときに一番大事なのは、
慣れない新しい環境をコントロールすることです。
クローイはこう言ってます。
「ときどき、会社の考え方に消耗してしまいます。
長期戦略なくやっていることや、忙しさにね。
そんなとき、『自分、なにやってんだろ?』ってグルグル考えちゃう。
『ああ、もうここではこれ以上働けないな』って。
HSPは、ずっとそういうところでは働けないよね。
自分の魂の居場所がなくなる前に、もっと自分が守られるような所をみつけたほうがいいよ」
-----クロイ
職場にいると、マイナスエネルギーは、あらゆる方向からやってくる。
会社自体が、定期的にその国の文化と世界観を従業員に言い放つこととかもマイナスのエネルギーだよね。
で、そういう方向性を受け入れられないとき、疲れていくんですよね。HSPは。
この状況って、かなり問題。
だって、ほとんどの従業員は、文化になんてほとんど興味も影響もないから。
みんな、会社での言動に注意してやりすごしてしまう。
これはよくないよね。
ここで、疑問に思うかもしれないのは、HSS型HSPとHSPは、同じように共感的なのか?
ってことかもしれない。
HSPもHSS型HSPも、共感性に大きな違いはないと思う。
ただし、HSS型HSPは、共感力をシャットアウトしたり、共感の感覚を押し殺している可能性はある。
HSS型HSPも、HSPと同じように、ネガティブで弱りそうなエネルギーを一気に吸収してしまう危険にさらされているんだ。
そしてね、やったことがないことを経験したいという衝動は、退屈感受性とセットになっている。
それがセットになっているってことは、HSS型HSPは、HSPより刺激にさらされやすいってことなんです。
否定的な意味でね。
HSS型HSPは、退屈はいやだから、刺激を求める。
だけど、同時に自分自身を守らなければならない。
その両方を感じるとき、HSS型HSPには 焦り、切望、イライラ、せっかちや、あるいは無関心、といった感情が出てくるんですよね。
以上、「Thrill!」54-58pでした。
次回は、「共感性を優位に使う」です。
日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。自身もHSS型HSPであり、3児の母。
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