HSS/HSPコラム

TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(35)第8章 男性の感情、困難な子供時代に強く反応してしまう件

2022.08.08

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(35)第8章 男性の感情、困難な子供時代に強く反応してしまう件

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

男性の感情とこの地球で生き延びる事

 


感情や感受性の強さを抑えることは、男の子たちや男性たちや、彼らの周りの人たちにとって決して良いことではない。荒んで行ってしまうことになります。

世界が荒むという結果にさえなる、と考えています。

感情を抑制している男性たちは災害の瀬戸際でこの地球を作ってきました。多くの男性リーダーたちが思いやりのある協力的な行動を示すのではなく、好戦的で戦闘的な方法で世界をリードしてきたからです。

今まさに、この地球にとってのターニングポイントにいると言えます。

男性政治的リーダーたちが、無神経で好戦的な態度を続けて人類の滅亡という危機を迎えるか、あるいは外交や経済や環境に対する方針に新しく協同的で、理解しあえるものを選ぶかのターニングポイントです。

繊細さを含めた人の経験の多様性を受け入れることが世界平和の新しい時代に向かって行く事ではないでしょうか。

 


 

困難な子供時代に強く反応してしまう件

 


 

アーロン博士による研究では、

トラウマを同程度に持った非HSPとHSPでは、HSPよりも非HSPの方が不安や抑うつを示しづらいのですが、健全な子供時代を過ごしたHSPは同程度の子ども時代を過ごした非HSPよりも感情をうまく扱えるということがわかっています(2002)。

ご存知の通り、からかわれてもそれを無視したりスルーしたりすることは、繊細な少年たちにはとても難解です。

ジェリー「クラスで背が低いことをからかわれたとき、パパとママに言われた通り、無視しようとしていたんです。そんなの自分は気にしてなんていない、って態度でいました。ところが、僕はその挑発に、思ったよりもひどく傷ついてしまっていたみたいで、うまくいきませんでした。他の子にばれていたんです。」

精神的あるいは肉体的に虐待されている繊細な男の子たちの多くは、弱く見えることを恐れて、誰にも弱音を吐いたり、自分がなにかいけないかもしれないと思う羞恥心を話さない。

テリーが恐怖心を話したときの悲しい話をしてくれました。

「8歳の時、近所の子ども達が粗野でいじわるだったんです。ある日、ママと車から降りようとしたとき、その子たちが近寄ってきて、一緒に遊べるかと聞いてきました。ママは私を遊ばせようとしましたが、実はそれはひどい遊びにつきあわされるってことが、僕にはわかっていました。母がみんなと遊ぶように促したのは、僕に友達ができればいいと思ってのことだと思います。でも、母には、僕がその子たちにどんなふうに扱われていたのか、はっきり知りませんでした。

僕は近くの空き地に連れていかれて、ロープで縛られました。一番年上の子がナイフを持つように怒鳴って。このときまで、アドレナリンが体中を駆け巡って、僕は喧嘩なんかぜんぜんできないし、ましてや4人相手なんて絶対無理。僕はどうにかロープを外して家に向かって全力で走りました。家の前に塀があったんです。僕はその塀に向かって身を投げたら、その子たちから隠れることができたんです。ママは、僕がそんなに早く帰ってきてしまったので、近所の子たちと遊ばない僕を叱りつけました。

板挟みです。ちょっと左にずれれば、ナイフを持った子供たちが追いかけてくるし、ちょっと右にずれれば、ママが怒鳴りつけてくる。このできごとから僕は、どこに行っても安全ではないことを学んだのだと思います。それから僕はずっと、筋肉を鍛え続けています。人生の危険からは、自分で身を守るしかないと悟ったからだと思います。

あるセラピストから僕は、幼少期の経験によるPTSDだろうと言われました。私がどんな目にあったか話してくれる誰かがいたらいいんですが、自分が感じているよりも弱く見られたくなかったんです。私は自分のことが恥ずかしかったから、誰にもそのできごとを話せませんでした。」

 


 

翻訳後記

 


 

この章において、お伝えしたいのは、テリーの話の中に出てくるこの部分です。

 

人生の危険からは、自分で身を守るしかないと悟った

 

危機的な出来事が起こると、
人はそういう危険な状況に陥ったとき、どうするかというパターンを決めます。

 

このとき、テリーのように「自分で身を守る」という方法以外に、
「人に守ってもらう」という手段を選択する人もいますし、
「貝のように固まって時が過ぎるのを待つ」という方法に出る人もいますし、
「自分にもわからないようにぼんやりする」という方法をとる方、
「誰かのせいにする」という方法の人もいます。

 

いずれにしても、
最初はその方法が有効であると感じるのです。
そのため、自分のやり方として定着していきます。

 

ですが、そのやり方だけを使っていると、弊害が出てきます。
たとえば、「人に守ってもらう」というやり方だと、守ってくれる人をいつも探しておかなければなりません。
「貝のように黙って待つ」だと、「なんとか言いなさいよ」とか言われたときに対処できなくて、周囲にもっと叱られて状況を悪くします。

 

でも、最初に獲得した方法が有効であると信じたいのと、慣れてしまうので、手放せなくなります。

その方法をとらなければならない場面は、あまり思い出したくない。
だって、危機的な状況だからです。

なので、あまり再検討しないんです。

再検討しないまま、大人になります。長い年月、そのやり方を使い続けることになります。

で、大人の社会ではわざわざ本人が傷つきそうなことを指摘する人はいません。

だから、本人にとっては、なにが自分の癖なのかがさっぱりわからないままになっていきます。

 

 

テリーの方法は、筋肉をつけて自己防衛する、という建設的な対処法でしたが、
あなたの対処法はなんでしょう。(私は、人のせいにしていたのに、自分のせいにしたつもりでかっこつける、という方法をとり続けていました)

 

かくれ繊細さんにとっては、この「自分の身についた対処法のパターン」に気づくこと、そして、それを建設的なものに変える努力をするために、無意識までをも確かめながら進める必要がある繊細な糸を縫うような道を進むことになることがほとんどです。

 

あまりたくさんのセッションを設定できないので、もしチャンスがあってご自身の解明をしていきたいと思われたときは個人セッションや、講座を検討してください。

 

次週は、「心理学的な緊張対策」です。
緊張をどう扱うか、ということのようです。楽しみですね!!

引き続き読み進めてみたいと思います。

 

では!

 

NEW!

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

関連記事

ブレなくなる!
メールマガジン配信中

もっとHSS型HSPのことを知りたい!もっと自分のことを確かめたい!と思われた方は、メルマガをご登録ください。