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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(34)第8章 深い感情と共に生きる

2022.07.31

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(34)第8章 深い感情と共に生きる

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

第8章 深い感情と共に生きる

 


 

「12歳のとき家族でアトランタからNYに引っ越しました。辛かった。親友や学校と離れたし、森の中の秘密の遊び場にももういけない。両親は僕がどれほどつらかったのかを知る手がかりがなかったと思う。」

「10歳の時父が家を出て行ったとき、離婚して他の州に行ってしまったんです。すごいロスが来たんです。覚えてるのは、その時僕はなにもやる気がなくなって、外に行くこともできなくなったってことです。幸いなことに、母がすごくいいセラピストのところに連れて行ってくれた。それから、元の自分に戻っていけたんです。」

もう言うまでもありませんが、HSB(ハイリ―センシティブな少年)は物事を深くとらえます。この深さが異端児にしてしまうこともありますし、時々男らしくないと思われることもあります。この章では、彼らが感情をどのようにして抑圧するように仕向けられるのか、そしてネガティブな感覚を感じた時にどのようにして静めるのかについてみていきましょう。

そうしたら、難しい子供時代を経験した繊細な少年たちが出会う感情的な体験を、良く知ることができます。あなたが息子さんの感情部分を育むためにどうしたらよいかを伝えられるでしょう。そして、もしあなたのHSBがさらに助けを求めた時は、効果的なカウンセリングのやり方や正しいカウンセラーの選び方についてお伝えできます。

 

 


 

少年は感情を抑圧するものです

 


 

 

男の子は、自分の感情を出さないものだと、割と早い段階で教えられます。

1章でお伝えした通り、男子が怖れや不安や悲しみの感情を表したとき、彼らは女々しいやつだと思われてしいまいます。そして、周囲の大人は通常、そのような感情が男の子にとって「ふつうじゃない」という反応をします。男の赤ちゃんは実は女の赤ちゃんよりも感情的なのに、5歳になるとほとんどの男の子は「怒り」以外の感情を抑圧してしまいます。

ほとんどの文化圏で、唯一男性に許される感情が「怒り」なのです。少年たちの残酷さには、ものすごい暴力も存在しています。挑発されても戦わないのは恥ずかしいやつだとみなされ、男らしくないという烙印を押されてしまいます。繊細な少年たちは、多くの男子よりも強い恐怖を表すことがあります。これは肉体的に脅かされたときに強い不安を生み出すことにつながっていってしまいます。

少年界のルールのもっとも悲惨なところは、「男は決して泣かないし、怖れを表さない」という無言の掟であると考えます。感情を抑圧することが、男性の鬱や自殺率の高さという衝撃的な結果に結びついています。スタンフォード大学のスーザン・ノーレン・ホークセマ先生が、少年たちは、女子と比べて、8歳から12歳までが特に抑うつ状態であるという研究データを出しています(1999年)。ハイリ―センシティブのに、泣くのを避けるのです。エレイン・アーロン博士はこう言っています。男性と女性でハイリ―センシティブな気質の人口比率は等しく、研究データはほぼ同じだが、唯一男性よりも女性の方が高い数値をはじき出したのは、「私は簡単に泣く」という分野である、と。

男性たちは、「助けを求めるということは、弱いということのサインである」と教えられてもいるのです。これは論理的に、怒り以外の負の感情を抑圧することになります。あなたは落ち込んでいると思われたくないとき、誰かに助けてほしいと言えるでしょうか?助けを求めることを抑圧された結果、黙って苦しんでいるたくさんの男性や少年たちがいます。このことは、人間関係や、キャリアや健康のあらゆる面において強烈な影響力を持ちます。

最近、私の地域の退役軍人病院で見つけた文です。

「助けを求めるには、軍人としての勇気と強さが求められる。感情的な危機状態にあるとき、この病院に連絡を!」

 

現実的には、自分の感情と脆弱性を表せるには、長年のメディアやコミュニティや社会の洗脳を受け流す自分の内面の強さが必要です。

 

 


 

翻訳後記

 


 

男性のカウンセリングセッションを受ける事も増えてきました。

男性のセッションは、女性のものとは異なります。

傷の負い方が違う

という表現が、最も誠実な言い表し方だと思います。

 

女性の場合、感情的に許されることが男性よりも多いのです。

悲しいと泣くことは「女の子だから」と許容されやすいですし、よく笑う女性はかわいいとみなされ、素直さは美徳とされます。

でも、これらのことを男子がやると、女子ほど大らかに受け入れてもらえないでしょう。

 

我が子は3人男子で、HSPも非HSPもHSS型HSPもいます。

非HSPの男子はやはり学校で受けがいいですし、なんでもへっちゃらなんですよね。

これ、見ていて面白いくらい違います。

HSPの私から見ると、非HSPの男子のやることは、ひやひやします。

そんなことまでやってダイジョブなの??と思うような言動をとるんです。

 

現実的には、自分の感情と脆弱性を表せるには、長年のメディアやコミュニティや社会の洗脳を受け流す自分の内面の強さが必要です。

 

つまり、

自分の感情と

自分の弱点(脆弱性)を自覚したもん勝ち

という意味です。

 

これについては、弱点の自覚というブログで書いていますのでそちらも目を通していただけたら幸いです。

 

 

 

次週は、「男性の感情」「困難な子供時代に強く反応が出る」について、引き続き読み進めてみたいと思います。

 

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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