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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(31)第7章 HSBのスピリチュアリティを促進するには

2022.07.04

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(31)第7章 HSBのスピリチュアリティを促進するには

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

(31)HSBのスピリチュアリティを促進するには

 


 

息子さんのスピリチュアリティを伸ばすには、自然の中で時間を過ごすというのはすごく良い方法です。

自然は、息子さんが簡単に自分の内面の性質に気づかせてくれます。そして、自らの繊細でナーバスなシステムを落ち着かせてくれるのです。

HSBは、美しさに深く共感する能力を持ち合わせているので、安全で美しい自然環境で時間を過ごすと、容易に穏やかな状態に入り込めるのです。(2004年Zeff)

 

私の研究で語ってくれたHSM(繊細な男性たち)は、刺激が多すぎるこの世界からの解毒作用のある自然の中で時間を過ごすことを、愛おしく思い出した人が多かったですね。自然は、静かで、合理的で美しく、平和ですから。

子どもの頃にたくさん傷ついた少年たちでさえ、自然環境の中では静かな気持ちを見出します。

 

Terryは語りました。

「私は、自宅近くの小道や小川や森を探検する気分を愛おしく思い出します。騒々しい学校で授業を受け、ときどきからかわれたり、他の男子たちから嫌なことをされてもガマンしたり、喧嘩したり、自宅で叫びだしたくなったりしても、その後、近所の森で神秘的な深い平和を感じることにしていました。そこに行くと私は、そういった些末なこまごまとした嫌なことを忘れてしまえたのです。」

エレン(10歳のHSBの母親)は、自分の息子が自己肯定感が低いことで悩んでいました。息子のZackは、学校の積極的な同級生と自分を比べては、凹むためです。どんなに彼女が言いきかせても、Zackは外向的な彼らと自分を比べては、「あなたにもたくさんの良いところがある」という母親の言葉には耳を貸さずに、悲観的な考えに埋没してしまうのでした。とはいえ、エレンは気づいていました。家族がキャンピングに行くといつも、Zackは幸せでうれしそうなZackに戻るということに。

 

HSBの息子さんと一緒に、キャンピングを何泊かしたり、田舎でキャビンを借りたり、ハイキングに行くといいでしょうね。そういう静かで壮大な牧歌的な雰囲気の広々とした環境に行くと、息子さんが生き生きとした生命力を持つことに気づくことでしょう。あなたは、息子さんが自然を楽しむのを支援してください。裏庭の堂々とした樹木や、前庭の深い緑の草、あなたたちの上に広がる青い澄み切った空を見せてあげてほしい。

あなたの息子さんはボーイスカウト活動で喜びを知るかもしれません。スカウトリーダーが息子の欲していることに気づいてくれたり、そこにいる仲間が彼に親切にしてくれたりということで。そういうことが、息子さんの自己肯定感を上げ、スカウト活動を通して他の子ども達と協働したり交流するし方を学び取る役に立つかもしれません。

その上、自然の奥深さと向き合わせることで、あなたの息子の自己価値が上がることは、彼のスピリチュアリティを発展させるために本を読むことを促し得ます。どういう本を読むと良いかというと、キリストやモーゼ、釈迦や仏陀のような、聖人たちやヒーローの本です。そういう人たちに親近感を感じるきっかけになります。もし非HSPに馴染めなかったとしても、慈悲深いスピリチュアルヒーローたちにつながりを感じることに、彼らが気づくかもしれません。

あなたの息子さんの内的なスピリチュアリティを発展させるもうひとつの方法は、彼に瞑想を教える事です。瞑想は、心に浮かび上がってくる考えを見ながら、呼吸かマントラ(言葉を繰り返すなど)に意識を集中します。この古くからの教えは緊張した神経システムに働きかけ、体内でストレスホルモンを低下させることによって心を落ち着けてくれます。よく眠れるようになり、大らかに感じられるようになり、健全な肉体を維持することにつながります(1981年Zeff)。いくつか瞑想の本を紹介します。

 

瞑想は、繊細な少年のストレスを落ち着かせ、「今ここ」を捉える役に立ちます。まだ起こっていない出来事に日中でも心を奪われてしまうことがあるかと思いますが、そういうものを追い払ってくれます。

まだ、座り続けるのが難しいようであれば、まずは呼吸に意識を集中してみることだったら簡単に始められるのではないでしょうか。呼吸に注目することでポジティブな感覚が得られたら、次のリラクゼーションエクササイズを、息子さんと一緒にやってみてください。彼と一緒に静かで安全な場所に座り、落ち着いた優しい声で彼にエクササイズを読んであげると良いでしょう。いつでもそのエクササイズに取り組めるように、録音しておくのもいいですね。

 


 

翻訳後記

 

日本でスピリチュアリティについて語るのは、アメリカと少し状況が違います。

日本で「霊的なこと」は、ちょっと危ないニュアンスを含みます。

それは、おそらく「新興宗教」というものの歴史に関係があります。

 

創価学会、幸福の科学、オウム真理教… 日本の新興宗教の歴史

という記事によると、
1951年から創価学会が大規模な勧誘活動を開始。

それが新宗教のネガティブなイメージを生み出した。

勧誘は強引な手段を使って信仰に導いていく布教のやり口で、創価学会の会員は連れ立って未会員の家を訪れ、相手を言い負かして信仰を押しつけた、とあります。

あまりに強引な勧誘にトラブルが多発して、創価学会アレルギーを持つ人が増えた。

これが、1951年で、その後もまだ、日本に新宗教アレルギーを作るきっかけがいくつかあったのだということがわかります。例えば、世界真光文明教団、世界基督教統一心霊協会(統一教会、当時)、エホバの証人、崇教真光など『新新宗教』と呼ばれる宗教が生まれる。

「新新宗教」の中には終末論や超能力、オカルトなどを売りに信者を増やしたり、新新宗教が提供する、「手かざし」などによる超常体験に強い安心感を覚えたようです。

このころ、『ノストラダムスの大予言』がベストセラー。

超能力者を自称するユリ・ゲラー氏が来日して、日本中が超能力ブーム。

さらに、1986年に大川隆法氏による新しい宗教団体「幸福の科学」創設。

1987年に麻原彰晃が設立した「オウム真理教」。

これらのことが背景にある日本においては、強行に宗教を広げようとするやり方に閉口する人たちによって、「スピリチュアル」はやばいもの、怖いもの、近づかない方が良いもの、という認識が成立していったのですね。

 

なので、Zeff博士の論調に違和感を覚える感覚がどうしても出てきてしまいました。

 

とはいえ、瞑想については習得しておくに越したことはないという主張には賛成です。

 

次週は、

「深い呼吸のエクササイズトーク」(P116~)です。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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