HSS/HSPコラム
ある大学生が「私はHSEなんですが、あなたはHSSですか?HSEですか?」と、質問していたのを聞いたことがあり、単純な誤解なんだろうとあまり深く考えずに「それらはほぼ同一のことを指しているので、区別する必要がないと思う」と伝えたのですが、まったく納得できないような表情をされていたんです。
それから、まだまだネット上での情報錯そうは続いているようで、
最近になって、「区別がわからない」「自分はなにに該当するのかわからない」
というご相談者が増えてきました。
そこで、ポッドキャストで発信したのですが、
音声だけだと理解しづらいようでしたので、
図解して記事にすることにしました。
この記事では、
なにがどう混乱しているのか?
本当はどういう区分分けが正しいのか?
自分がHSEかHSSか迷ったときにしてほしいこと
についてお伝えしていきたいと思います。
この記事を読まれれば、解釈されずに書かれていることがわかると思います。
現在、このように分類されているようです。
●HSP(内向的HSP)
●HSE(外向的HSP)
●HSS型HSP(刺激追求型内向的HSP)
●HSS型HSE(刺激追求型外向的HSP)
HSPについて知りたいと思われた方が、この分類でわけがわからなくなってしまったようなんです。
みなさんも、これに似た分類を見て、混乱したことがありますか?
ここからして、まず違ってます、、、
HSP=内向的HSP
と書かれていますが、HSPの中には、内向的な人も外向的な人も含まれています。
図にすると、こんな風になります。
HSEとは、外向的なHSPという意味なので、
当然、それに対応する「内向的なHSP」という言葉が必要なのですが、
それは出回っていないため、暫定的に「HSI」とします。
HSP=HSE+ HSI
アメリカの研究では、HSPを100%とすると、HSEがその30%、HSEがそれ以外70%
ということになるようです。
次に、もう笑うしかない区分が出てきました。
HSS型HSPとHSS型HSE?
ごめんなさい。
意味が分からなさすぎました。
笑えるくらい混乱してます。
違う分野のものを同じ土俵にのせちゃった、という感じですので、
このHSS型HSEというものに惑わされないようお願いいたします。
HSEとHSI と
HSSと非HSS を同じ土俵に載せることはできません。
まったく別の区分なのです。
たとえると、
クッキーにはチョコチップクッキーとチョコチップでないクッキーがあり、
カレーにはスパイスカレーとスープカレーがあるとします。
スープカレーとチョコチップクッキーは、
同じ「食べ物の仲間」だから、スープカレーにチョコを入れちゃったみたいな感じだと思って頂ければ、、。
すみません、うまいたとえが思いつかなくて。。(笑)
刺激追求型かどうか、という分け方をすると、
HSS型か、あるいは、HSS型でないかの2分類できます。
それを、図解したものがこちら。
(これを区分した方は、おそらくHSPではないと思われます。HSPが流行っているのに目をつけて、記事のPVを稼ぎたくてこんなに雑な分け方をして混乱させてしまっているのかもしれません、、、)
これらの2枚を重ねると、
こんなふうな図になると思います。
HSPという枠の中に、
別の区分けのし方があるだけなので、
それぞれの関連性は実はあまりよくわかっていません。
ですが、
刺激を求める性質を持つ人たちは
外向的に見えるので、
実質的には、
HSS型≒HSE
なのではないかと思います。
外向的か、内向的か、についても、実ははっきりしないんです。
外には外向型のようにみえていても、
セッションを進めて内面を紐解いていくと、実は
内向的でひきこもりがちな部分を外に出さないように意識していたのが癖になっていただけだったのだと気付くHSS型HSPは多いです。
私もそのひとりです。
外向的であると思い込んでいた方が生きやすい世の中なので、
「内向的ではない」だから「外向的」と思い込んでいる可能性もあります。
HSPという大枠の中に、
観点の違う区別が混じり込んでしまった
そのため、
混乱してしまったと考えるとすっきりするのではないでしょうか。
最後に、
ご自身が刺激追求型の、あるいは、外向的なHSPだと思うけれど、どれに該当するのかわからなくなったときに思い出していただきたいのは、
HSE≒HSS
という大枠で考えるということです。
*記事中の図を、出典記載なく転用することは禁じられております。ご注意ください。
日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。自身もHSS型HSPであり、3児の母。
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