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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(26)第7章「メディアの影響」

2022.05.30

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(26)第7章「メディアの影響」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 

 

 


 

(26)第7章「メディアの影響」

 


 

 

男性は生涯、広告の打ち出す引き締まった筋肉質の体に悩まされる。
あなたがそういう体でなければいけないのだと、暗に思い込まされてしまうのだ。
もし男性がこうした広告のイメージに憧れなければ、広告でものが売れなくなって、企業はあこがれの体になりたい男性から、莫大な収益を上げることもできなくなってしまう。男性が、あんなふうになりたい、自分の体を変えたいと思わせなければならないのが広告なのです。(2002年、Pope、Phillips、Olivardia)

平均的なアメリカの子供たちは、年900時間学校にいきます。が、テレビを見るのは年1500時間(Gurian、1996年)。

メディアには、脂肪をひとかけらもつけていない肉体の、驚くべきレベルのイケメンたちの広告で溢れかえっています。彼らは、6つに割れた腹筋や、大きな上腕二頭筋を携えて、自信満々に商品を紹介しています。

さらには、少年たちは頻繁に暴力的な場面を目にしています。残忍でひどい戦闘シーンや、邪悪さであふれたレスリングの試合では、グロテスクで不釣り合いなまでに巨大化した男が主役だ。世界的に約10億人の男性が毎週このような暴力やステロイド誘導的なレスラーが互いに叩き合うのを見ていることになる。(2002年、Pope、Phillips、Olivardia)

1970年より前の男性映画スターはほとんど、毎日ジムに行ったり、ステロイド(筋肉増強用)に促されることのない普通の肉体でしたが、それ以降の映画は、男性についての間違ったメッセージを発信してしまっています。1970年代は、メディアに出てくる人気者は、クリント・イーストウッドやチャールズ・ブロンソンなどで、彼らはマッチョで暴力的な役を演じていました。80年代から90年代にかけては、シルベスタ・スタローンが筋肉を誇示するようなヒーローになり、メディアは彼の筋肉隆々の肉体にスポットライトを当てました。そして現在は、もっと規格外の大きさの俳優をよく目にします。ヴィン・ダニエルやドゥエイン・ジョンソン(「岩」と呼ばれています)は、元々めちゃくちゃ暴力的なプロレスリングの団体にいた人たちです。これらの非現実的なまでのマッチョヒーローが、現在の男の子たちが目指したいモデルになっています。

ですが、私たちの男らしさに対する社会的観点はゆっくりと変わり始めていて、わずかですが希望が持てる状況です。男性の優しさが徐々にメディアに現れるようになってきています。映画産業とテレビに、繊細で普通の見かけの男性が肯定的な立場で登場する割合が増えています。メディアは最終的には、消費者の見たいものや、意見を反映させます。これまでのステレオタイプで歪められた人物像に、男性が反対意見をするようになりました。

両親と繊細な男性たちが、メディアや企業に「自分たちがもっと、繊細で普通の男性をメディアで見たいんだ」と知らせることが不可欠だと考えています。

さらに、HSBの人生に影響を与えている誰かと同じように、あなたにもこの潜在的なネガティブなイメージを鎮める力があります。たとえばメディアに接するときに用心するといいでしょう。小さい子供がいるならば、TVやコンピューターから流れ出てくる暴力や歪曲された男性イメージとの接触に、大人が制限をかけるべきです。
成長すると、メディアに接する時間ももっと増えますよね。だとしたら、こうした歪んだイメージについて彼らと話し合っておくといいですね。非現実的な肉体に憧れることについて意見を交わしておくんです。こうしたことは、メディアの強引なメッセージから距離をおくためのサポートにもなると同時に、HSBにクリティカルシンキングを学ばせるいい機会にもなります。


 

翻訳後記

まず、この冒頭の文章。

男性は生涯、広告の打ち出す引き締まった筋肉質の体に悩まされる。
あなたがそういう体でなければいけないのだと、暗に思い込まされてしまうのだ。
もし男性がこうした広告のイメージに憧れなければ、広告でものが売れなくなって、企業はあこがれの体になりたい男性から、莫大な収益を上げることもできなくなってしまう。男性が、あんなふうになりたい、自分の体を変えたいと思わせなければならないのが広告なのです。

まさにそうです。

広告とは、「商品を買わせるモチベーションを持たせるもの」なわけですから、
購入したいと思ってもらわなければなりません。

今の自分の体形=ダメ

簡単にあんなカッコいい人になれる!という夢を見せれば、

商品が売れます。

 

「簡単にああなれる」というところが、
たいがい嘘なわけですが(笑)
なんども「夢」を描いてしまいます(笑)。

何度も夢を描いてしまう理由は、
「今度こそはいけるかも!」と思わせるように広告が
手を変え品を変え、
こちらの意表をつくような形で
お金をかけて作られるからです。

 

逆に、「そんなに簡単に変われないよ」という方が本当である
と冷静な判断ができる人たちばかりなら、
企業は、大金を広告につぎ込みませんよね(笑)

 

 

 

 

 

次回は、「肉体イメージと自己肯定感の関係」(P104~)です。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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