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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(21)第二章 「母親の作る穏やかで確固たるルール」

2022.04.13

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(21)第二章 「母親の作る穏やかで確固たるルール」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことを申し訳ありませんがご了承の上でお読みいただければ幸いです。

 

 


 

HSC男子について知っておくべきこと(21)第二章

「母親の作る穏やかで確固たるルール」

 


 

「男子には、女子よりも強めの規律が必要だ」という誤った社会通念を持つ母親も存在しています。実際は、穏やかで受け入れられるときの繊細な男の子は、他の子たちよりも授業の内容をより習得することができています。だから、もしあなたの息子になにかルールを守らせたいと思ったら、穏やかな言い方で彼に話すことがとても重要です。もし母親が繊細な息子に怒鳴り散らしたら、息子は恐怖に打ち震え、非HSCの子どもよりも動揺して受け入れられなくなってしまいますから。

繊細な少年たちは、自らがミスをしたとき、罪悪感を感じやすいという特徴もあります。だから、厳しい規律は必要はありません。それに繊細な男子が母親を喜ばせたがります。ですから、母親は単純に、息子が良い行いをしたときにそれがうれしかったか、そういうことをもっとしてほしいということを伝えればいいのです。あなたの息子さんは積極的に母を喜ばせたいと思ってくれることでしょう。おもちゃをかたづけないままにして母親に厳しく叱られることよりも、喜んでくれると判っている片付けを選びたいと思っていると思います。

とはいえ、いくらか、してほしくないことやしてほしいと思っている姿を明確にすることも大事なことです。母親は穏やかに、でも、きっちりと限界を決めるべきです。例えば6才の繊細な男の子には、「コートを着るよりもおもちゃの車で遊びたい、って言ったわね。でも、今コートを着ないと学校に遅刻するわよね。私は、あなたが学校に遅刻するのが好きじゃないってわかってるの。(今出たほうがいいわよね?)帰ってきてからまた、大好きな車で遊ぶ時間がたっぷりあるってことも知ってるわね?」のように言えばいいのです。そして、こうした言い方をするのには理由があります。あなたは、あなたの息子の行動のモデルでもあるからです。

息子さんがどう感じていて、なにをしたいと思っているのかを言語化するよう促すことは、繊細な少年に規律を守らせるときに助けになります。例えばさきほどの状況で言えば、あなたは彼に、こう言うよう伝えることもできます。「僕はイライラしているんだよ。コートを着るんじゃなくて、車で遊びたいからだよ。」のようにです。彼が、自分の感じていることを言語化できるたびに母親がほめるようにしたら、あなたは二人ともがいい気分になるかについても、彼が怒らずに自分の言葉で自分の感情が言えたときに彼に伝えられますね。この言語化のテクニックは、あなたの息子さんが感情に圧倒されることがなくなり、そして自分で自身を扱えるようにしてくれます。

おわかりのように、子供が感情的になっているときに常時、聖母のようでいられる母親はいません。子どもの機嫌が悪くなったら距離をおくようにするという方法で境界線を持つべきです。そのときあなたは彼に、こう言っても良いのです。「あなたのことは大好きよ。いい子とも思う。でも私は今、すごく怒ってるの。お互いに一人になって落ち着くことが必要かもしれないわ。そしたらふたりとも助かると思うの。」このように言って時間を置くと、仲をこじらせなくて済むだけでなく、全部をニュートラルに戻すことにつながります。もし、その時にそういうことができなくても、後から対処することもできます。言い過ぎてしまったと気が付いたら、息子さんに「私はあなたの行動にイライラしていたわ。だから、あなたをサポートすることで安心させてあげられるから、サポートさせてね」と伝えるのです。この許可は息子さんを安心させるだけでなく、彼に親たちも人間であり、すべての人が間違えるんだ、ということを学んでもらえる機会でもあります。

また、あなたの息子さんが肉体的な刺激に苦痛を感じているときは、その刺激が一時的なものであると知らせることが助けになります。例えば、消防車のサイレンが通り過ぎるのを聞いて怖がっているならば、こう言うといいでしょう。「あの音はあなたの耳にはとても耳障りね。音は数分間続くかな。」すると子供は気が付いてくれるかもしれません。「そうか。この嫌な音も、いつか終わるんだ」と。終わりが来るものだと知ることは、こうした繊細な子供にとっては、刺激を扱うことがたやすくなります。そして、彼は理解されており、あなたに共感してもらえるのだということが、彼の成功体験になるのです。

エレイン・アーロンの本「The Highly Sensitive Child」で、彼女は簡潔に効果的なやり方をまとめています。繊細な子供に規則を守らせる方法について。(2002)HSCを正しく育てるために彼女の提案を読まれると良いでしょう。

 


 

翻訳後記

 

「僕はイライラしているんだよ。コートを着るんじゃなくて、車で遊びたいからだよ。」のようにです。彼が、自分の感じていることを言語化できるたびに母親がほめるようにしたら、あなたは二人ともがいい気分になるかについても、彼が怒らずに自分の言葉で自分の感情が言えたときに彼に伝えられますね。この言語化のテクニックは、あなたの息子さんが感情に圧倒されることがなくなり、そして自分で自身を扱えるようにしてくれます。

 

という箇所は、大人の私たちにも必要な技術です。

自分が感じていることを言語化することは、
実はそんなに簡単じゃないということを、
セッションを受けたことがある方はよくわかっていらっしゃるかと思います。

セッションの中でもよく「こんなことで、自分のこれまでの難題がよくなるわけがない」という本音を聞くこともしばしばあります。(もちろん、ご本人がそれを最初から私に向かっておっしゃることはほとんどありません)

そうした言葉もろとも、
自分を知るための足掛かりになります。

それが、あなたの本心の言語化だとしたら、
そのことを言うのはたやすいことではないとわかっていただけるでしょうか。

5月のセッションがまだ空きがありますので、
よかったら個人セッションを受けてみてください。

 

次回は、「あなたの息子をサポートする方法」(P39~)です。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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