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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(19)第二章「母親以外の女性のサポートを受ける」

2022.03.29

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(19)第二章「母親以外の女性のサポートを受ける」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

HSC男子について知っておくべきこと(18)第二章

「母親以外の女性のサポートを受ける」

 


どんな母親であったとしても、常に息子の繊細さを支持して受け入れるのは容易な事ではありません。
あなた方の子ども達に聖人君子のように無償の愛をいつでも伝えるだなんて、どれだけ辛抱しなければならないことか。
そこで母親たちは、おばあちゃんを利用することを思いつくんですね!

Dan(サンフランシスコのベイエリアの社会学教授)が思い出したのは、

「子供の頃、おばあちゃんがすぐそばに住んでいました。おばあちゃんは、自分が寂しくなるといつでもいてくれました。私の場合、母がいなかったり、都合が悪かったり、イラついている日があって、そういうときは、おばあちゃんの家に行くようにしていました。おばあちゃんが私にかけてくれた愛情について考えるだけで、涙が出てきますよ。ああそうか!おばあちゃんにこんなに愛されていたんですね!今自分がうまくいっていて幸せなのは、おばあちゃんが大事にしてくれていたからだったんですね!」

Danが説明してくれているように、母親以外の女性のサポートが、あなたの息子が成長するときにとってもとても重要なんです。

 

マイケル・グリアンは男子にとって、3つのグループへの所属が必要だと強調しています。

「1つめは、生まれ育った、あるいは養子として育った家族です。親と祖父母ですね。
2つめは、家族に近い親しい人たちのグループです。血縁があってもなくても構いません。友達や、学童保育、先生たち、同僚、メンターなど。
3つめは、文化、コミュニティ、メディア、宗教上のつながり、地域の政治のつながり、他の施設などです。血縁でないが親しくつきあうつながりのようなものもあるかもしれません。1950年代からは特に、北アメリカでは、家族外とのつながりのない核家族が現れてきました。子供たちは支配される側にまわってしまうようなね(1996、58年の研究)。」

こうした孤独な子育ての場合、子育ての重圧が1人か2人にかかってしまいます。その人たちは悲惨なことになりえます。特にHSBの場合は、悲惨な状況に陥りやすいと考えられます。

私の研究でも、女性との間で建設的で好感度の高い関係性を築けるHSM(HSPの男性のこと)は、そういったポジティブな経験を子ども時代に持っていた人たちであることがわかります。

だから、「子育てには村(のような場)が必要」という言葉が広く言われるのは当然です。

孤独な核家族は普通、どんな男の子にも敏感な男の子は言うまでもなく、してほしい援助を受けることができません。

両親は息子が、母や、それ以外の女性の愛情を受ける機会を受けられるようにすると良いです。親戚や、親の仲間とか、先生やカウンセラーや、ベビーシッターやコミュニティの自助グループなどを見てみてください。こうしたサポートは、息子にとって良いだけでなく、家族から子育てのプレッシャーを軽減してくれるという役割も果たしてくれます。いつも良い状態でいられるわけがないのですから。

インドやタイの繊細な男子が、北アメリカの繊細な男子たちよりも、幸せな子供時代を過ごしているという報告があります。これは、これらの文化における子育てがコミュニティで行われているという理由なのではないかと考えています。

マイケル・グリアンはインドで数年過ごしたことがあります。大家族で、まるで自分の子どものように扱ってくれたそうです。インドでは、核家族で子供を育てるなんてことは間違っているという考えられているそうです(1996年)。

Tun(タイ出身、医学生)は「おばあちゃんとAunt Pui(?)は、両方とも子供時代、一緒にいてくれた存在です。かれらがしてくれたことが、私に自信をつけてくれたと確信しているんです」

 


 

翻訳後記

 

HSBは、普通の男の子よりももっと、サポートを必要としている、ということについて書かれていました。

 

これは、実例として、私も子育てしながらとても面食らった面でした。

わたしの中にある「男の子」とは、サザエさんに出てくるカツオくんだからです。

 

カツオの反応を期待していたのに、いつまでもカツオにならない我が子。

どうしたらカツオみたいなサバサバと笑い飛ばす子供になるのか?

と考えました。

それで、突き放すのが正解だと思い込んでしまったのです。

これは、いう間でもなく間違いでした。

 

彼らが求めているのは、母やおばあちゃんのきめ細やかなサポートなのです。

それも、普通の男の子が求めるよりももっとたくさんの。もっと頻繁なサポートです。そして、独り占めしたがります。なので、母一人ではどうにもならないのです。

方や、母親のほうもHSPである場合、この状況になると「私ができないのがダメなんだ」と考え、飛躍的に「私は親になる資格がない」と結論づけがちです。

とはいえ、現実に親子をやめることなんてできませんから、
そのうじうじした「自分は親失格」「この子は私に求めてきすぎる」という重圧に耐えられなくなっていくんですね。

孤独な核家族のネガティブサイクルにがんじがらめです(笑)

 

次回は、「両親の喧嘩は繊細な男子を直撃する」(P36~)です。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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