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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(18)第二章「ママが批判するとき」

2022.03.21

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(18)第二章「ママが批判するとき」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 

 

 


 

HSC男子について知っておくべきこと(18)第二章

「ママが批判するとき」

 


 

言わせてもらうとするならば 、繊細な男の子が母親の無条件の愛や受容を経験することはとても重要なことだ。これが強い基盤となり、彼の成長を助け、情緒的健全な男性にしてくれる。

ところが残念なことに、シャイな息子(繊細な男子を含む)は、その母親の最も好まれない息子である確立が高いという結果が出ている。(2002年、Aeron)

これは、息子のシャイさに母親が責任を感じており、誤った社会通念を信じた結果と考えられます。誤った社会通念とは、男の子は自己主張すべきであり、母親は男の子たちと距離をとりたがるべきだ、というものです。

母親がその息子を批判した結果、シャイで繊細な少年たちのメンタルヘルスにはマイナスのインパクトを与えます。私の研究でも、サポートしてくれた母親を持つ男性は、母親が否定的だった男性よりも自尊心が高く、大人になったときに感情的なトラブルが少ないということがわかっています。

アーロン(カナダ出身、既婚、3人子供あり)は覚えていました。
「私の母は、子供の時、私のシャイな振る舞いに批判的でした。母は常に私を、臆病すぎると批判していて、地元の積極的な男の子と遊ぶよう言いつけられました。私には唯一の親友がいるんですが、母は、その子とぶらぶらダラダラ時間を過ごすべきではないと言っていました。その親友も繊細だったのです。母はよく私に、家にいる時のんびりしすぎだと言っていました。一回母が私に、意気地がないと怒鳴り、外に出て『普通の子』と道端で遊べと言ってきました。どんな気持ちになったと思いますか?
いまだに深く突き刺さっています。昨日ことのように。40年も前のことなのに。」

誤解しやすいのですが、繊細な子供の特性を受け入れるということは、繊細であることを申し訳なく思うことではありません。

ロサンゼルス出身のドウはこう言っています。
彼の母親は、彼が優秀で思いやりのある少年であることがわかっていたのに、他の子供と違うことを申し訳なく感じていたんだと伝えたそうです。母親がそう言った時、わずかであったとしても、息子の特性は何かしら異常であると、彼女は伝えたことになります。彼に何か悪い点があるのだと。このようなメッセージは彼らの自尊心、自己肯定感を損ねるに十分です。

非HSPの男子を育てるにしても、その子の悪口を言うことは子育てを難しくするのに十分です。繊細な子であれば、その子を批判することは破壊的な行為であると言わざるを得ません。
テリー(独身、ニューヨーク出身、経理職)は、母親の感情的な虐待と肉体的な虐待について話してくれました。そのことが原因で、生涯を通じて女性と健全な関係性を維持することが難しくなったと。「私は機能不全家族で育ちました。不在がちな父親は、いつも周り中にがなり立てていて、厳しくて怒ってばかりの母親。母親は怒りを、父親はもちろん、私や兄にもぶつけていました。ところが、兄は、私たちに怒り始めた時に面と向かってばかにして嘲りはじめたんです。兄は母が私たちを平手打ちしていても、母をあざけろうとしていました。

「さらに一方で私は、兄の怒りに恐怖を感じました。次の爆発がいつ起こるかわからないまま、子供の頃のほとんどをオドオドしながら過ごしました。母はどこかで私が彼女に殴り返すんではないかと恐れていたと思います。私の体の細胞は、母への恨みでいっぱいだったということがわかっていたのでしょう。今でも、怒っている女性を見るといつも、体がギュッと固まり、拳を握りしめてしまいます。女性と知り合うときは用心するようにしています。だから、私は満足のいく関係を築けたことがないのです。女性はほとんど、なぜ私が自分のスペースを必要とするのか、彼女たちが望むように一緒にいたがらないことでなぜ自分を批判するのかを理解しません。自然なことですが、苦情を言われれば、遠ざけたくなります。」

このような繊細な少年が部屋の真ん中に置かれて、日常的に批判され、文句を言われ続けたときに恐怖で部屋の隅に縮こまることを理解しても、心理学の博士号はとれない。

繊細な神経回路を持つ臆病な小さな男の子は、この恐怖の中で、屈辱の集中砲火から完全に立ち直ることはないと思う。とはいえ、もしあなたが小さな男の子に同じことをやさしく、愛情のこもった言い方で、彼がどんなにいい子であるかを言って、彼のすべてに感謝しながら言うとしたら、小さな繊細な男の子は、喜びに満ち溢れ、自信をみなぎらせ、自尊心を感じることだろう。

 


 

翻訳後記

 

一回母が私に、意気地がないと怒鳴り、外に出て「普通の子」と道端で遊べと言ってきました。どんな気持ちになったと思いますか?


ここ訳しながら泣けました。
この子(アーロン)の気持ちにどうかしたから、
というのもありますが、
母親の気持ちもわかるからです。

情けない、
家でダラダラしていて、
寝てばかりいて、
ゲームばかりしていて、
ずっとテレビを見ていて、
ピクリとも動かない我が子を見て、
本当に情けない気持ちになるからです。

こんなことを書いたら、批判的な気持ちになるかたもいらっしゃるでしょうけれど、我が子がそういう子供だと知らないので、
別に何か病気な訳でもないのに、こんなにいえにばかりいて、休んでばかりいて(そう見えるんです)、まともに育つんだろうか、と不安になるのです。

こんなにこのタイプの人たちと話していて、
わかっていても、そう思うのです。外になぜ行かないのか?と(笑)

なぜそんなに外に行かないのか?

とやきもきする時間はありますが、愛情をもって育て、彼にぴったりはまることを探す手伝いをし続けていると(私の場合は、中学受験が一緒に探す時間となりました)、そのうちひとりで外に行き、自分で自分の世界を広げ始めるということがわかりました。

もちろん、全部のHSP男子がそうだというわけではないのでしょうけれど、根気はいるし、テクニックも必要ですし、場合によっては自分の癖も見直さなければならないでしょうけれど、不可能な事ではないということが、わかってきました。

 

次回は、「他の女性のサポートを受ける」(P35~)です。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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