HSS/HSPコラム

TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(17)第二章「母と息子のバランス」

2022.03.18

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(17)第二章「母と息子のバランス」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

HSC男子について知っておくべきこと(17)第二章

「母と息子のバランス」

 


 

父親の息子に対する不機嫌な非難を和らげるために、母親自身がその二人の隙間を埋めようとすることがあります。

父親が、息子に愛情を示さなかったり、支援しないような場合、母親が息子にとって「両親」になろうとするのです。

父親の息子に対する軽蔑のまなざしから息子を守るために、母親が父親の嫌な態度を抹消しようとして親子の絆を強めるという方法に出るのです。

 

難しい状況ですからやむをえないのかもしれませんが、
こうした不均衡な関係性が母と息子の間にあることは、結果的には息子のためになりません。

男子にとって男性の役割ロールモデルを見ながら育つことは、心理学的に重要なことです。私たちの社会では、男がどのようにふるまうべきかを知る必要があるからです。

繊細な少年たちが母親としか結びついていなかったら、少年たち自身が、本質的な男らしさがわからないままで、疑問と不安しか残らないでしょう。(息子さんたちのために、適当なロールモデルの役割を果たせる男性を探し出すことができるかもしれません。それは、この問題を解決するのに大きな意味があると思います。ですから、本書のもっと後ろの方で、そうしたモデルの見つけ出し方についてお話しています。)

 

それに、母親の中には、息子との関係を、自分の健全な大人同士の関係の代わりにしてしまう人もいます。大人同士の親しい人間関係をつくらなかったり、人間関係を投げうってしまって、息子とだけつきあうようにしてしまうのです。息子に、大人同士の友達の役割を負わせるということです。

こうした親子の関係性は、残念なことに、母親にも息子にも良い結果をもたらしません。母親は外に出て大人同士の暖かな人間関係を築く必要がなくなってしまうし、息子は母親の面倒を見る責任を無意識に負わされてしまうのです。必然的に息子には、健全な大人同士の人間関係のモデルが身につかないまま大人になります。

繊細な少年たちの母親は、息子に愛情をかけることと、息子が必要とするサポートのバランスに気を付ける必要があります。息子が家の外で、自分の興味のあることを追い求められているかを横目で確認しながらです。

トムは「自分の母もとても繊細だったので、母は息子である自分の繊細さを理解し喜んでくれました。ですが、彼女は全体的に私を構いすぎたと思います。私は、どのように外の世界とうまくやればよいのかがわからないまま育ちました。仕方なく、毎日学校で、人とのつながりを学びました。もしやり直せるならば、私はもっと外のアクティビティに参加します。家の中で母とずっと一緒に過ごすのではなく。」と言っていました。

トムの状況は、繊細な少年たちにとっては特別なものではありません。多くの繊細な少年たちが家で過ごすことを好む傾向が強いので、非繊細な80%と関わる方法を学ばないとも言えます。母親は、息子に家の外で、他の子ども達と一緒に関わることを促すべきです。仲間と冒険して安心できるってことがわかるようにです。

私はジョージア州のアトランタで繊細な少年として育ちましたが、8歳の時、外で冒険するよりも室内で遊びたいと思っていたことを覚えています。外に出ると、近所のいじめっ子にいじめられるからです。

私の母親は、なぜ私が外で遊ばないで家にばかりいたがるのかまったくわからないようでした。幸いなことに、9歳の時、新しい家に引っ越したのですが、新しい家の周りには男の子が5人いました。私は彼らと遊ぶようになりました。

母親は、息子が外に行きたがらず家にいたがる理由を知る必要があります。そして、他の子たちともっとやりとりするよう彼を勇気づけるタイミングを知る必要があります。

ほとんどの少年たちは、「外は危険で怖いから中で遊びたいと思っている」と、母親に言うのは恥ずかしいもんです。あなた(母親)はきっと、「外を安全じゃないと感じるから?」と息子に尋ねたくなるでしょうね。

もし息子が自分の思っていることをうまく言えないのなら、注意深く、彼がなぜ外に行きたくないのかを聞いてみてほしい。HSBにも非HSBにも、家で過ごすことが好きな子供はいるということを覚えておいてほしいのです。

母親は、感情的にも肉体的にも傷つく彼らを守りたいだろうとは思いますが、いつでも守ってあげることはできません。

でも、彼らが困ったときのために、いつでも味方であり、そばにいることを知らせておけます。

家の外でなにかしている時も、繊細な息子への母の愛とサポ-トは、彼の心に響きます。頼もしい大人に成長することができるのです。

 


 

翻訳後記

おたくの息子さんは、家にいたがりますか?
そのことでイライラしますか?

今日の話は、家にいたがるHSBと母との関係のあやうさや、サポートすることと愛情をかけることのバランスが重要だということについてお話されていましたね。

 

外で遊んでほしい。

男子は外で遊ぶものだ。

そういう「男子像」を私も持っています。

今でも持っていますから、まったく外に行かないでゲームをしている姿を見ると、自分の感情が追い付かなくなる事もよくあります。

言葉で語れない子供の場合、別の表現方法で伝えようとする(たとえば、暴れるとか、無視するとか、むっとするとか、耳を閉じるとか)こともあります。その表面的な行動を真に受けると、話がややこしくなります。

その行動が何を言いたくて言えないから起こしていることなのかを見抜く余力が、大人には必要です。男の子が言いたいことは、「自分を構ってほしい」「自分に目をかけてほしい」「自分がすごいって言ってほしい」「自分が勝ってるって知らせたい」ということです。いや、これは馬鹿にしてるんじゃなくて、ほんとにそうですから。

それが素直に言えないから、拗ねたり、無視したり、暴れたりします。彼らを良く知り、「なんだ、ほんとはそれがほしいんだね」と理解できると、それほど難しいことをしなくてもうまくやれるようになるかと思います。

だって、男の子は本当にお母さんが好きですから。コツがわかればややこしさは消え去ります。

男の役割のロールモデルをみつける話がもっと後ろで語られているようですね。とても楽しみです。

 

次回は、「世界では繊細な男性はどう扱われているか?」(P23~)についてです。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

関連記事

ブレなくなる!
メールマガジン配信中

もっとHSS型HSPのことを知りたい!もっと自分のことを確かめたい!と思われた方は、メルマガをご登録ください。