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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(16)第二章「父親が良い顔しない」

2022.03.07

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(16)第二章「父親が良い顔しない」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

HSC男子について知っておくべきこと(11)第2章

「父親がいい顔しない」

 

HSBは、母親に愛されたとしても、父親に認めてもらえないことに取り組まなければならない場合があります。

私が一緒に働いたことのあるHSPの男性の中には、母親が、父親にうまく対処できなかったことを後悔しているんだと言う人もいます。

HSBの母親は夫と息子の間に入って仲を取り持つこともできますからね。

仮に夫の対応をコントロールすることができなかったとしても、母親は息子が傷ついたことを察して、息子の気持ちをなんとかしようとすることができます。

 

ジェフリーの母親は、芸術をこよなく愛していました。
「自分はよく母親とクラシック音楽のコンサートに行っていました。母は私に、芸術や他の文化的な活動をさせてくれたんです。ある時、母が水彩画の道具をくれました。私はそれをすごく好きになって水彩画に夢中になったんです。でも、父親は私が芸術にのめり込むのを無視していました。私が母親の援助を受けて芸術の創作に没頭していた間、父は私と母の芸術活動にうんざりしていたんです。芸術じゃなくて、弟みたいにスポーツをした方がいいんじゃないかとあざけるように言いました。
それに、母は自分を支えてくれたとはいえ、私が芸術に夢中になることに父が糾弾することを阻止してはくれませんでした。それで私は、自分が本物の男ではないような気がしたんです。」と思い出したことを話してくれました。

母親は、父親が繊細な息子に対してネガティブに行動するのをやめさせられないかもしれないと気にしているので、その間は、息子がなにを感じ、わかってほしいと思っているのかに注意を払っていますし、なぜ父親が、男性社会では繊細さを受け入れることが難しいと思っているのかを息子に理解させようとします。

この本は、HSBの母親に、繊細な息子が社会的な偏見を扱うにはどうしたらよいかについて、たくさん伝えようと思います。

 


 

■翻訳後記■

 

男性社会で、繊細さを受容されることはないのかもしれないですね。

繊細さに対して受容度の高い人たちがいるグループであったとしても、
ごく一部の、繊細さを受け入れない人たちが「男ってのはさ」というのを振りかざすことによって、全体の流れが「男は非繊細であるべき」にもっていかれてしまいやすいのではないかという気がします。

そのことに表立って非難することは難しいのだろうなと思います。

なぜなら、その人たちを非難したら、そのとき矛先が自分に向かってくるからです。「おまえも繊細なのかよ?」と。繊細であるというレッテルを貼られたくないので、そんな言いがかりをつけられるのはまっぴらごめん、避けたいですよね。

そんな言いがかりをつけられたくないので、誰も「男は非繊細であるべき」という主張を振りかざす人たちを非難するというリスクは犯さないのかもしれないと思いました。

 

そして、これは、いじめの構造と同じかもしれません。

 

いじめが良いこととは、大部分の人は思っていないのに、いじめが終わらないのは、
いじめを悪いことと思わない一部の人たちに歯向かうメリットを、みんなが感じないからですよね。

いじめる側に歯向かうデメリットが大きすぎるから、いじめを悪いと思わない人たちを誰も止められない。

 

まず最初に、
いじめを悪いことと思わない人たちがいじめの対象にするのは、いじめられても何も言わない人です。いじめられている人はいじめを直接受けていてすごくツライから、外に助けを求めたり、いじめる人を告発しても良いのに、何も言わない。それがわかっているから、いじめる側はいじめる対象を、なにも言わない人に絞り、いじめが始まるのでしょう。そして、何も言わないから、エスカレートしていくのです。

いじめられている人が何も言わないから、周りにいる人達も止めづらい。黙っていれば、自分が次のターゲットになる危険は避けられるから、余計な手出しをしないことを選択しやすい。

 

結果、いじめられている人も、周りの人も、いじめをしている人に何も言わない。

いじめをしている人は、いじめても誰も何もしないので、いじめが常態化していく。

人は注目を浴びる事が報酬と感じる生き物だから、注目を浴びる行動は頻度が増え、注目されない行動は頻度が減ります。

いじめることは、注目をあびることができる行為だから増え続ける。

 

このようにして、いじめは終わらない構造になっているのかもしれません。

男性社会で、繊細さを受容されることはないのかもしれないのは、大部分の人たちはHSPの繊細さを受け入れる事に抵抗がないのに、一部の「男は非繊細であるべき」派の威圧的な態度によって全体がそう思っているかのように勘違いしてしまっているからかもしれません。

 

 

次回は、「母と息子のバランス」(P31~)についてです。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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