HSS/HSPコラム
上記の本『The Strong, Sensitive Boy / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。
HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。
そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。
翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。
HSC男子について知っておくべきこと(15)第一章
「サポート力のある母親」(29p)
繊細な男子は、非HSB(非HSPの男子)よりも多く、母からのサポートと愛を必要とします。HSBたちは、友達や先生やメディアから、繊細な男子はダメだというネガティブなメッセージを受け取るので、そこを補う役割が必要なのです。その中枢が母親です。母親は息子が自己を承認して生きていくための役割として中枢を担います。
時々、この責任が負担だと感じるかもしれません。ですが、HSBと近い距離でかかわりを持ち、彼らを活かす実質的なまたとないチャンスなのです。
アラン(ピッツバーグ出身の心理学者)は「私は若いころ、自分の繊細さに何も問題を感じませんでした。自分が人と違うんだということに気づいてからでさえ、私は自分を受け入れていました。自分を愛して受け入れることができたのは、母が無条件に私を愛し、私のためにそこにいてくれたからだと思います。」
あなたの繊細な息子さんは、大人とのやりとりから、些細な反応を感じ取るでしょう。たとえ、あなたが息子さんをサポートしていたとしても。あなたが深く理解しており、彼の繊細さを喜んで受け入れていることを、息子さん自身が知っていることが大事なポイントです。
ジョエル(Terre Haute出身の技術系コンサルタント、既婚)は、覚えていました。「私の母はとても受け入れてくれましたが、彼女は私を本当にはわかっていませんでした。母は本当にベストを尽くして私をサポートしてくれましたが、母はなぜ私がそんなに一人でいたがるのか、一人の時間が必要なのかを理解できませんでした。母は決して、軽蔑的なことは言いませんでしたが、本能的にわかっていました。私が、兄や姉のようではなくて、変わっていると、母が思っているんだな、とね」
翻訳後記
母親と息子との関係についての部分でした。
訳しながら、ワクワクします。
次はどんな発言、解説が出てくるんだろう?と。
今日のビッグポイントは、ジョエルの言葉です。
「私の母はとても受け入れてくれましたが、彼女は私を本当にはわかっていませんでした。母は本当にベストを尽くして私をサポートしてくれましたが、母はなぜ私がそんなに一人でいたがるのか、一人の時間が必要なのかを理解できませんでした。
母親は、侮蔑するような態度を見せなかったけれど、心の奥底には「この子は他の子とは違う」と思っていることを、ジョエル自身が感じ取っていたのだというところに、少しだけ深い悲しみを感じます。
ジョエルの母親は、「違う」ことを「ダメなこと」とはおもっていない方だったのかもしれませんね。
でも、一般的には、「違うこと」を「ダメなこと」と認識する人はとても多い。
あなたの親が、「人と違う」ことを「ダメなこと」と決めていて、それが態度や言葉に出ていたとしたら、HSPが傷つかないはずがありません。
仮に、親自身に「人と違う自分を責めないでほしい」などと求めたとしても「そんな風には思っていない」と否定されてしまうような類の無意識内の決め事なので、認めさせることさえできないので、HSPからしてみたらどうにもやりきれません。
こうした親の無意識の枠は煩わしいので、子供側が反発してもよさそうなものです。ですが、HSPの場合は人に反発的であることを自ら封印していたり、親に逆らう事、親の悲しい顔やがっかりした顔を見るのが耐えられないくらいの刺激となり得るため、反発せずに従ってしまうこともあります。
この沼から抜ける方法はあります。時間はかかりますし、ややこしく自己防衛が働く可能性が高いのですが、覚悟と時間によって抜けられます。詳しくは、メルマガ、オンラインコミュニティ、個人セッション、本流講座などでお知らせしています。
次回は、「父親の無理解」(P30~)についてです。
では!
日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。自身もHSS型HSPであり、3児の母。
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