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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(12)第一章「北アメリカのHSB」「結論」

2022.02.11

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(12)第一章「北アメリカのHSB」「結論」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

HSC男子について知っておくべきこと(12)第一章「北アメリカのHSB」

 

北アメリカは、繊細な男性たちにとって、成長し生き延びるには、もっともチャレンジングな場所です。

その理由は、以下に紹介する一説が関係深いと感じています。

その一説とは、
北アメリカの男性とヨーロッパの男性たちとの違いです。

アメリカ人たちの先祖はもともと、海を渡って探検し、アメリカ大陸に渡り、危険を冒しながらも未開の地を切り開いてきたアグレッシブな人たちです。そういう特性の人たちが、アメリカという地にやってきたわけです。これは、非HSP男性である可能性が高い。つまり、非HSP男性がアメリカという新しい世界を作りました。それがアメリカの歴史です。

アメリカを開拓した人たちは、現地人やネイティブアメリカンと勇猛果敢に戦ったのです。その時、繊細な男性たちはどちらかというと冒険に出ることなく、ヨーロッパにい続けていました。地域の神聖なアドバイザーとして誠実に働いたり、芸術的な作品を作り出したり、天与の音楽的なソナタを書いていたかもしれません。

こうした違いが、海を渡りアメリカに向かった人たちと、ヨーロッパで自らの役割を粛々と果たし続けた人たちという違いを明確に分けたのではないかという説です。

こうした経緯によって、デンマークやオランダといった北ヨーロッパのいくつかの国々では、繊細な男性は、アメリカにおける繊細な男性よりも、社会に受け入れられている、というのがその理由なんじゃないだろうかと考えます。

北ヨーロッパに限らず、繊細であることは有利な特性とみなされている国や文化はたくさんあります。そういう地域では、例えばハイリ―センシティブな男性の植物(分類)学者やシャーマンが讃えられるのです。

私がインタビューした北アメリカのHSM(繊細な男性たち)はみんな、自国では繊細な男性を恥ずかしいと思われいることに失望しています。ゲイリーがそのことをうまく言い表してくれました。

「アメリカでは、私たちの国が繊細な男性を誇りに感じてくれたり、受け入れてくれていると感じたことはないです。アメリカの繊細な男性にとって、真価を認められるためのたったひとつの方法は、クリエイティブな分野で力を発揮することだと思う。音楽みたいにね。音楽で才能を発揮して繊細さを全開にすることが、このタイプの男性にとっては最も受け入れられる手段のように感じます。だけど、有名なミュージシャンであっても、度を超すとあざ笑われてしまいますよね。」

とはいえ一方で、今のアメリカには、サブカルチャー文化が存在しています。サブカルチャーに傾倒する人たちは男性の繊細さを受け入れていて、大事にしてさえいます。この変わりつつある状況は一般的な受け取り方とは異なっていると感じます。残念ながら、アメリカの社会はまだバイオレンス的なビデオゲームや野蛮な究極的なファイティングやレスリングが飽和的に偏在していて、こうしたものはおそらく、旧来の暴力的なことが好きな男性たちのためのものです。

 

「結論」

最初の章では、「ハイリ―センシティブ」は実際どんな意味があるのかということと、それが男性の中に存在する理由、非繊細な人たちには存在しない理由についてお話してみました。

また、繊細な男性が被る不利益や、さらに、HSBの素晴らしい性質と可能性についてもお伝えできたと思います。地球の他の地域のHSMたちも自分たちと同じように、自らの特性を難しく感じていることについてもお伝えしました。こうしたことに言及すると、「常識ってなんだろう」という本質的なことに思い至ります。

ある国で認められていることが他の国では認められていないといったように、価値観が異なっているとしたら、価値観というものはひとりひとりの観点が異なれば変わるのだということになります。これは実は、すごいことだと気づきでしょうか。ここから先、私たちが、社会の観点を変え得るということを意味します。そして、繊細な男の子たちの経験することをも変え得るという事を現わしています。

次の章では、ハイリ―センシティブな少年の、人生で最も大切な人との関係を見ていきましょう。最も鍵となる人物、それは、母親です。


 

翻訳後記

北アメリカの男性とヨーロッパの男性たちとの違いについての一説が語られていましたが、なるほどと膝を打ちました!!

だとしたら、日本はどうなのでしょう。

 

HSPは遺伝かどうかについて、明示されているわけではありませんから、HSPが遺伝とは言い切れないといわれはじめています。そうなのかもしれませんが、だとしたら、このゼフ博士の「繊細な男性はヨーロッパに残り、非繊細な勇猛果敢な男性たちはアメリカに渡った」「その子孫たちに影響がある」という説は成り立たないなぁとも思えます。

 

とはいえ、
HSPであってもなくても、HSS型HSPであってもなくても、自らの生きづらさをなんとかしたいと思う気持ちに応えられればよいと考えます。

統計データは私たちの生きづらさを救ってくれるわけではないですから。

 

生きづらいと感じているHSS型HSPが、遺伝であってもなくても、自らの生まれもった特性を活かして生きたいと願う人たちの役に立てたらよいと考える今日この頃です。

 

次回は、「HSBとその母親」(P27~)についてです。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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