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TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(11)第一章「世界各地で繊細な男性はどう育ってきたか」

2022.01.24

子育て

HSC男子について知っておくべきこと(11)第一章「世界各地で繊細な男性はどう育ってきたか」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』を読み進めています。

HSS型HSPの親がHSP男子を育てるのは
なかなかの難事業だ、、と思っております。

そこで、このHSP男子を育てることについて
同じように悩みながら毎日挑んでいるみなさまと共有したいと思い、
シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

 


 

HSC男子について知っておくべきこと(11)第一章

「世界各地で繊細な男性はどう育ってきたか」

生物学的な要素が男の子たちの行動に影響を与えている一方で、繊細な男子は、その扱われ方が、生物学的要素と同じくらい重要です。例えば、カナダと中国の繊細な子供についての研究があります。子供たちは学校で、センシティブな子供たちを阻害することはありません。カナダでは繊細な子供はとても好かれますし、尊敬の対象になります。また中国では、繊細な子供たちはとても人気があります(1992年、Chenらの研究)。

タイでは、繊細な男性の前向きな態度は賞賛を受けやすく、HSBはリーダーに抜擢されることがよくあるようです。HSBには、他の人たちが内面的な才能を認め、グループの目標を達成するのに役立つ能力があると認識されているのです。

ヌイ(研究所技術者、既婚)は、タイからきています。彼は中学時代と高校時代に、クラスの長に何度か選出されたと言っていました。繊細な男性はかつて、どの文化においても「直感に優れた高潔なアドバイザー」のようにみなされてきました。そして、歴史的にコミュニティの生存を救う特別な役回りを当然のように全うしてきた存在なのです(アーロン、1996)。

アショク(インド出身のエンジニア)は、「自分はインドで育ったが、誰も私が繊細であることを恥ずかしいと思っていなかった。インドでは、男性は強く、タフであろとはしません。インドでも、メディア(テレビや映画)ではあこがれの人物を見る事は多いです。自分は子供の時、映画俳優に憧れました。アミ―ル・カーンという俳優です。彼は作品の中で、繊細さと情熱を表現していました。どの映画でも。彼はオープンになんでも見せてくれて、率直に感じたことを伝えていました。私はアミール・カーンがアメリカでも同じように人気がでるわけではないと思います。アメリカ人男性スターのほとんどはいつも、タフで、傷つきやすさを決して表には出さないから。」

ハンス(デンマーク出身)は「スカンジナビア半島の国々はアメリカよりおとなしい(静か)です。騒々しくて押しの強い行動は、デンマークでは軽蔑されます。それが文化なんです。デンマーク人は普通、アグレッシブな行動を好みません。男子が繊細であってもそれが何か問題なわけではなく、むしろ私の両親や先生や同僚は、私を尊敬してくれました。」

私がデンマークに最近旅したとき、気づいたんです。なんて静かなんだろうってことに。とても大きい都会です。コペンハーゲンは首都ですから。驚きました。たくさんの男性が子ども達を面倒見ていました。幼稚園の先生として働いている男性も多いですし、町中でベビーカーを押している男性もたくさん見かけました。

私の研究は、アジアの一部やヨーロッパの国々で成長する繊細な男の子たちは、北アメリカの男子たちよりも、無理なチャレンジをすることが少ないということを示しています。裏付けがあるわけではありませんが、アメリカでも、繊細な男性として成長することは、多くの他の国ぐにでもアメリカと同じように難しいということもわかっています。

インドやタイやデンマーク出身のHSMの中には、学校でめったに、あるいは決して、その繊細さをからかわれないと言う人もいます。(デンマークのHSMの中には、繊細な少年を非難する人もいるという人もいました。)その不愉快さは北アメリカで育った男性によってあらわされたよりも認められているわけではないようです。

この研究のテーマも報告しました。このような国々でも冗談半分でからかわれることもあります。それは、北アメリカでHSBたちが経験した意地の悪いひどいあざけりとは大きく異なるものでした。北アメリカの繊細な男性たちの多くは私に言います。いまだに心の傷は残っており、心も体も傷ついているのだと。それらは、彼らが学校で同級生たちから受けた傷なのです。

 


 

翻訳後記

ドラマが好きで、評判の良さそうなものはよく見ています。最近話題になっている「ミステリーと言う勿れ」(フジテレビ、菅田将暉主演)というドラマで、主人公の整(ととのう)が、「いじめられた方が逃げなければならない現状はおかしい」という趣旨のことを話すのですが、このHSBが子ども時代にどんな仕打ちを受けたのかについて書かれている箇所を読み、それを思いもい出しましたので、そのことについて書かせていただきます。

「日本では、いじめを受けたほうが学校を休んだり、やめたり、転校したりするけど、おかしくないですか?」

「でも、ヨーロッパの一部の国では、いじめをした方に心の傷があるからケアしなければならないという見方をするんです」

「いじめたほうに、心の痛手があるから、注意してみてあげなければならない、カウンセリングを受けるべきだ、というふうにみんなが考えるようになればいい」

という発言をしました。

そうそう。そうだよね。
そっちが正解ですよ!!

だって、いじめをしたくなっている精神状態になっているということは、自分で自分のやっていることの良し悪しがわかっていない状態ですから。

誰だって、誰かにいじわるしたくなる瞬間はあります。でも、たとえ誰かをいじめたいような気持になったとしても、それを現実にやってしまうという状態はおかしい。

実際に言ったりやったりしてしまうのは、少なくとも罪悪感を感じないか、あるいは罪悪感がないことを許されると思っている状態であるということです。

これは、周囲が、罪悪感を持たない人を許してしまっているという罪でもあります。

でももし、「罪悪感がない人ってやばくない?」ということが一般化したら。

罪悪感がない側の人を、矯正すべきであると認識することができるようになるはずですね。

「ミステリと言う勿れ」整くんのいじめ巡る持論に反響https://news.yahoo.co.jp/articles/522ab9817388f25e08cd3207bab5f1da7d35e700

この原作を書かれた方は、 田村由美さんという方です。長いことマンガを描き続けて来られた方のようです。

田村由美さんのマンガは、ストーリーが壮大なのに、ヒロインの心情描写が丁寧で緻密であるところのようです。漫画でも読めますので、よかったら。

 

次回は、「世界では繊細な男性はどう扱われているか?」(P23~)についてです。

では!

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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