HSS/HSPコラム
上記の本『The Strong, Sensitive Boy』(日本では未販売)を読み進めています。
HSP男子を育てるということに関し、みなさまとシェアしたいと思い、シリーズでお届けしています。
翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。
(以下、『The Strong, Sensitive Boy / Ted Zeff,PH.D.』より必要箇所をピックアップ・翻訳して引用しています。)
*HSB=Highly Sensitive Boy
*HSM=Highly Sensitive Man
◆HSC男子について知っておくべきこと(7) 第一章「HSP男性の良い側面」
HSB(HSPの男子)は、古典的な男性像タイプとうまく合わせるのは、難しい場合が多いのですが、すばらしいところもたくさんあるのです。たとえば、
・思いやりがある
・優しさがある
・場を穏やかにする能力がある
・動物の人道的な扱いについて懸念したり
・責任感がある
・誠実
・創造性がある
・愛情深い
・直感力に優れる
・全世界との一体感を感じている
・深い精神性を敬愛することができる
というようなことが。
あなたのお子さん(HSB)は、この世界の競争や、圧倒されることや、暴力的なことでうまくやれないことがあるかもしれません。
けれど、繊細な男子は、精神性あふれる男性教師と、特性を共有する場合があります。
先生たちも、競争力のある戦闘的な男性たちとうまくやっていくことが難しいし、
自身の共感的で思いやりのある行動ではうまく立ち回れない人たちです。
息子さんの特性をわかってくれる大人はいます。
あなたはあなたの息子さんがその未来に、あがめられる存在になるとは考えてはいないかもしれないけれど、
私が上で羅列したHSBの長所に照らし合わせてみることは有益だと思います。
あなたのHSBは、地球を渡り歩いてきた精神的な偉人との共通点を、本当の意味で持ち合わせています。
私の研究に協力してくれたHSMはみんな、これまでの人生を通じてずっと、
「直感的」「優しい」「責任感がある」「穏かさを生み出す」「人の話をよく聞き、わかる」人たち、であった人たちです。
これらの特性をもつ有名なHSMとして挙げられる人たちは、たとえば、
エイブラハム・リンカーンや、偉大な心理学者カール・ユング、アマデウス・モーツアルトなどですが、
あなたの息子さんは社会において、同様の特性をみんなに共有しています。
息子さんのこれらのポジティブな傾向や能力を親であるあなたが認めることは、彼らをサポートすることになります。
今でも、たくさんの親が現実に、HSBである息子さんたちの存在をありがたいと感じ、支えています。
その子たちは(一般的な少年たちとは違って)、
読書が好きだったり、アートや静かなゲームに興味を持っているということをシェアしてくれています。
こうしたサポートをしてくれる親の子どもは、高い自尊心を培います。
このような良心的な活動を聞くと、わくわくしませんか。
きっと、彼らの息子さんたちは、社会で高い価値を得られるようになるだろうと考えるだけで。
編集後記
ゼフ・テッド博士の、HSP男性の長所リストの中に突然、
「・動物の人道的な扱いについて懸念したり、」
という箇所が現れて、どうしたものかと立ち止まりました。
英語読解力がそれほどないので読み取れていないのでは?という自分への懐疑心がすごく強くなり、逡巡すること数秒。フリーズしました(笑)
というのは、
それまで、「優しい」とか「よく気づく」とか、大局について話していたのに、急に4つ目で「動物に対する扱い方」の話になり、扱うものが変わったからです。
豆大福に例えると、虎屋の豆大福、岡埜榮泉の豆大福、群林堂の豆大福と来ていたのに、いきなり「豆大福に使われている豆で一番いいえんどう豆は、北海道産だといわれていますが、どう思います?」と挿入されたような感じ。
こういうところに、「ああ、気になっちゃったんだろうなあ」とテッド・ゼフ博士の人間味を感じながら読んでいました。
次回は、
直感的にわかる力や、人が気付かない事に気づく力が、
自身の生まれながらの特性で、
それがどんなふうに役立っているのかについて語るHSPの男性の具体的なコメントをお伝えします。
ビビッドなコメントがたくさんあってうれしくなります。
時田ひさ子
著書「その生きづらさ、『かくれ繊細さん』かもしれません」まだ読まれていない方はぜひ!
日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。自身もHSS型HSPであり、3児の母。
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