HSS/HSPコラム

TOPHSS/HSPコラムHSC男子について知っておくべきこと(6) 第一章「ぴったり収まらない」

2021.12.13

生き方

HSC男子について知っておくべきこと(6) 第一章「ぴったり収まらない」

上記の本『The Strong, Sensitive Boy』(日本では未販売)を読み進めています。

HSP男子を育てるということに関し、みなさまとシェアしたいと思い、シリーズでお届けしています。

翻訳家ではないので、必要な箇所のみピックアップしてわかる範囲で日本語にしていますことをご了承の上お読みください。

(以下、『The Strong, Sensitive Boy  / Ted Zeff,PH.D.』より必要箇所をピックアップ・翻訳して引用しています。)

*HSB=Highly Sensitive Boy

*HSM=Highly Sensitive Man

 


 

◆ぴったり収まらない

 

 

非HSBの8割が神経学的に2割のHSBよりも違う行動様式をとるので、繊細な男の子たちは少年たちの有効な大多数にぴったりはまらない。

残念ながらほとんどのHSBは、間違った考えを内面に隠し持ってしまう。

何かしら自分が悪くて、それは、自分が同級生たちのほとんどと違う行動をとるからだと。

成長して社交的になったとき、自分の中の優しさや感情の豊かさやすぐに疲れてしまう傾向を知り始めるんだ。

それが、異常で悪いことだと。

 

 

この傾向は、30人の繊細な男性たちへの詳細調査で現れています。

このうち90%は感じていました。

子供時代は、自分が異端だと感じていたと。

それは、他の男子たちとなじめなかったから。

私の研究は証言が少ないが、多くの繊細な男性たちは統計的な信頼できるデータを手に入れたいと思っている。

初期の結果は、こうした感覚が繊細な男性たちには普通でした。

 

 

そうした男性たちの中には、両親が自分の繊細さを支えてくれたり、積極的な仲間がいる人もいましたが、そういう人たちでさえ、同じように感じていました。

悲しいことに繊細な子供たちは、なにかしら自分に悪い所があると考え始めて、そうすると周りと距離を置き、繊細さにつながるすべての性質を出さないように気を付けはじめます。(2009年 Crawford)

 

 

男の子はほとんど、雑に転がるようにしてあそびたがりますし、映画やテレビでは戦う場面を好むものです。

ですが、私の調査では、繊細な男性たちの85%は男の子たちが好むような戦いの場面を避け続けてきたと言っています。

暴力を見るのは嫌だと。

頻繁に戦いを好まない男子は、仲間から蔑まれるので、自尊心をはぐくむことができなくなります。

 

 

私が調査の初期にお会いしたダンは、仲間たちと映画に行くとき、血なまぐさい暴力シーンを楽しんでいるフリをしていたと話してくれました。

スクリーンからそっと目を背けながら。

そして、いつも怖れていました。

仲間たちがスクリーンを見ないようにしているのをからかわれるんじゃないかと。

そして、自分のなにかが悪いんだと感じているのです。

 

 

話をしてくれたアーロンは、カナダの西部の田舎で育ちました。

5人の兄弟姉妹たちがいます。

母親はいつも余裕がなく、父親は厳しい人でした。

彼は

「自分はいつも、なにか自分に問題があるんだろうと思っていました。

私は家族になじめなかったんです。本で紹介されている典型的なHSPです。

子供のとき、自分は寒さにとても弱くシャツの裏側のタグが耐えられなかったのですが、完璧にフィットする服でなければなりませんでした。

両親は、私のそんな矛盾を理解できず、私を無視しました。

例えば、パンが少しかびくさくなっていることに気づくと、食べられませんでした。

でも、家族はみんなそんなことは気にならなかったのです。

それで、みんなは私のことをおかしいと言っていました。

次の日になるとかびが目に見えてくるのですが、前の日にかびくささに気づいても疑われるんです。」

 

 

繊細な男性には、仲間や先生や家族に、常にからかわれながら育ち、PTSDを患っている人もいます。

テリーは、ニューヨーク州から20マイル郊外のロングアイランドの中流家庭で育ったのですが、両親は彼の繊細さをまったく理解せず、彼の繊細さをからかいました。

テリーは「私の父は典型的なマッチョな男性で、私の繊細さをからかいました。

私が泣いたり動揺すると、いつも父は私のことを『ベイビーガール』と呼びました。

私はびくびくするようになり、学校では傷つきたくないので他の子ども達を避け、自宅ではいつも父にからかわれるのを避けるために自室にこもっているのが日常でした。

家や学校や地域でのエンドレスな刺激から私を守ってくれるものはなにもありませんでした。

この敵に包囲された、四面楚歌の状態は私の自尊心を粉々にし、PTSDにしました。」

 

 

繊細さをからかわれることは、皮膚の色や宗教や出身地による差別を経験するのと同様です。

他のマイノリティグループと同じように、繊細な男性とその両親、家族、友達にとって、繊細な人たちについて一般の人たちに知ってもらう事は重要です。

繊細な男の子が他の男子たちと違っていても、大人たちに、HSBの特性を知ってサポートしてもらうこと。

大多数を占める非HSPの世界では、アグレッシブで、リスクのある行動をとれる男子に価値をおきがちです。

そういう傾向があると知ることを通して、HSBが理解されることが必要とされています。

 

 


 

編集後記

 

この『The Strong, Sensitive Boy』 を書かれたTed Zeff,PH.D.は、
今年のセンシティブマンの最終候補に残っているようです。

One of The Genius of Sensitivity Award Nominees for SENSITIVE MAN OF THE YEAR is the late author of five books, including ‘The Strong Sensitive Boy’ and advocate for all sensitive men with an emphasis in parenting and raising children, Ted Zeff Ph.D., OUR HERO!!!

(https://drtracycooper.org/)

今年最も活躍した繊細な男性、ということなのでしょうか?
適切な情報が得られなかったので、曖昧なままで申し訳ありません。
2020年には、クーパー博士も同賞を受賞されているようです。

 

今回の章で、私はアーロンのこの言葉に、海をまたいでジーンときました。

< 家や学校や地域でのエンドレスな刺激から私を守ってくれるものはなにもありませんでした。>

子どものときの「誰にも守られていない感覚」は、暗い海にひとりで投げ込まれたような気持ちがすると記憶しています。

私は、幼少期、やはり一人であれこれ考える子供でしたが、子供だからわからないこともたくさんありました。そんなとき、本当になんでも聞いても良い人がいてくれたら、あんなに迷わなくて済んだかもしれないのにと思うことがあります。

ひとりで波の上にぷかぷか浮いていて、助けてくれる人はいないかと目を凝らしてみている子供。

それが、私でした。
誰でもいいから、私の言うことを、修正したり、とがめたり、嫌な顔をすることなく聞いてくれないだろうか。
そんなふうに思って、それに一番近かったのが、マリア様でした。

私の通っていた幼稚園はカトリックで、ミサやお祈りがありました。
みんなその時間をあまり重視していないようでしたが、私はとても期待していました。
この時間に、あちら側に私の気持ちが伝わっているのではないかと。
察してもらうことを期待していました。そして、手を差し伸べてくれるのではないかと思って、裏庭のマリア像に、ひとりでこっそり話しかけたりしていたのです。

そのことについて、この本の中でも少し触れています。

 

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

関連記事

ブレなくなる!
メールマガジン配信中

もっとHSS型HSPのことを知りたい!もっと自分のことを確かめたい!と思われた方は、メルマガをご登録ください。