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TOPHSS/HSPコラムHSS型HSPの子育ては世界一難しい事業なのではないかと思う(4)

2021.10.18

子育て

HSS型HSPの子育ては世界一難しい事業なのではないかと思う(4)

子育てについて、シリーズでお届けしています。

「かくれ繊細さんHSS型HSPが、

親としてどのように子供に接したら楽しく幸せで結果も出せるのか」

についてです。

 

 

時が解決することもある。でも、一足跳びに解決することはできない。


 

今年、

大学浪人生(次男・非HSP)と中学受験生(三男・HSS型HSP)を

間近で見て一緒に生活しながら、わたしたちかくれ繊細さんHSS型HSPが、

親としてどのように子供に接したら楽しく幸せで結果も出せるのか、が

ある程度見えてきた様な気がする、と書いていますが、

これだって子供が大きくなってきたから解決したこともたくさんあります。

 

なので、

今現在幼少期のお子さんを抱えて慌ただしく毎日を送っていらっしゃる方や、

不登校で悩まれている方からしてみたら、

「そんなの机上の空論だよ」と思われるかもしれません。

 

そのときの地獄絵図のような

(すみません、うちが地獄絵図だったものですからこういう表現になってしまいますが、

これを読んでくださっているおうちが地獄絵図なわけではないかもしれません)

家の中のぎすぎすした空気を、一足飛びに解決することはできないかと思います。

 

でも、、子供が大きくなったとき、いつかはそういう穏やかな日がくるかもしれないのです。

そのときに、ひどい結末ではなく、

「自分なりに試行錯誤した結果、我が家はこうなりました」という

満足感を持ってその時を迎えたいじゃないですか?

 

世間とはずれているかもしれないし、

普通のお母さんとは思い描いた着地点が違っているかもしれないけど、

ちょっと変わった思考回路を持つお母さんが目指すべきポイントは、

世間と同じように子育てすることではないと思うんです。

(非常識な子育てをしましょうと申し上げているわけでもないですよ)

 

自分なりに後悔のない子育てをするためには、

『今、この自分の感情をどうしたら、

子供とともによりよい未来を作り出せるのか』

に、真っ向から取り組むということだけなんじゃないかと思うのです。

 

 

私が目指したかった子育て、と、その方法


 

私がさまざま学んでみて、自分が目指したいと思った状態は、こちら。

 

・子供自身が幸せであると感じていること(それが将来の幸福感にもつながります)

・親である自分も、子どもと一緒にいて楽しいと感じていること(ツライ育児はもういやだ)

・子供が成長したときに、自分の人生の核が幸せであること

(たとえ、状況がツライときでも自分の中の核心には幸せな気持ちを持ち続けられること)

・自分の人生を全うする、という感覚は個人個人で違うので、自分なりの信念のようなものを

いつかは持てるように接するのが親の責務であるということを念頭において接すること

・生活するためのお金を稼げて、人を大事にする、自分も大事にする、という感覚を持てること

 

そのためには、

 

・自分の力を信じられるように、得意なことを作る

・それで成功した記憶を残す

・一緒に取り組んだと思えるよう伴走する、話を聞く

 

ということを心がけて軌道修正しながらきています。

 

 

 

理想と現実が違う時こそ、自分の脳内を振り返る。


 

いまだに、子供の「理想」をすぐに思い描いてしまうため、

現状の目の前の子どもがそうではないときにカチンと来ますし、

そのときに間を持つようにしています。

「理想」と「現実」を埋めるために私がやろうとするのは「子供に指示すること」だからです。

 

子どもに指示を出す、厳しい言葉で指示を出す、

ということには最初こそ即効性はありますが、思春期以降の子どもには害しかない。

なので、「子供の理想を思い描いた」が

「子供はそれとかけ離れた行動をしている」ときこそ、

自分の脳内を振り返る必要があります

脳内で何が起こっているかを知る、ということですね。

 

その際に気を付けていただくのは、

 

1)世間にそろえすぎないこと

2)長期的な人間関係の継続

3)好きなことはとりあげすぎてはいけない、やらせすぎてもいけない

 

ということかと思っています。ひとつずつ解説してみます。今日は、その2つめです。

 

 

長期的な人間関係の継続、とはどういうことか。


 

子どもとの長期的な人間関係をつくることの大事さ、です。

長期的、とするのは、

どうしても短期的には関係性が悪くなることがあることは仕方ないという意味です。

子どもとの人間関係を崩さないようにしながら、バランスをみながら

押したり引いたり、ひっこめたりする必要があるということです。

 

子どもとの人間関係を壊してしまうと、恐ろしいことになります。

・・・嘘をつくようになる?

いや、親との人間関係があっても子供は嘘をつきますし、ごまかします(笑)

ではなく、

子供自体がじぶんの中で「もうだれにも受け入れてもらえないんだ」と

じくじくと臍をまげて、周囲の行為を真正面から受け入れられなくなってしまいます。

ひねくれるんです。

 

基本的な人間関係を親と持っているということは、

最終的に外でどんなに痛い目にあっても、

親だけは自分を受け入れてくれるんだ、と見えない所でわかっている状態のことです。

 

見えない絆

見えない安全ネット

を持っているのです。

 

見えないけど、ある、ということを信用できる人にもなります。

すると、他人との間で見えないけどつながれる関係を築くことができます。

親との間にそれがすでにあるわけですから、

他人ともそういう関係が作れると信じられるのだと思います。

 

 

見えないけれど「ある」を信用できる。そう育てるにはスタンス変更も必要


 

この見えない絆がつくれる、というのは、

表向き派手だったりアピールが弱かったりしても、

ちゃんと自分だけの信念として「ある」という確信が持てるので、

将来人と仕事をするときも、誰かを好きになって生活をともにするときも

人を見る目を持たせてあげられるし、人に誠実にいるという人間性にもつながります。

 

それには、親側のスタンスを変える必要性もあります

 

子どもとの人間関係を継続するというのは、

親側のスタンスの変更を余儀なくされることかもしれません

 

絶対に学校には行かせたい

というポリシーを、ときどきは曲げなければならなくなるかもしれません。

 

勉強だけは絶対にできる子にしたい

というポリシーを、私はこの夏に曲げざるを得ませんでした

 

私自身が学歴コンプレックスがあるため

(セッションでお話することがありますので、聞いたことがある方もいらっしゃるかも)、

子供には学問をさせたいし、学歴をつけさせたいのです。

そのために、どうしたらそうなるのかを調べて、

よかれと思うことを惜しみなくやってきたつもり、ですが、

子供は本物の生身なので、そう思ったようには流れてくれません。

 

時に癇癪を起こしながら(私がですよ)、

時にデータを見せて説得したりもしたし、

なびきそうな情報に誘導したりもしました。

ところが、子供はどこかから、そんなものは見抜いていたのだと思います。

これは、母がしかけたものだと。

 

もっと疑問なく素直に勉強してくれる子もいるのに、なんで?と思いましたが、

そこで我が子がそういう子になるわけではないので、観念しました。

 

 

 

手間がかかり毎日試行錯誤する対応を、できるのは親だけだから


 

「私はこれこれこういう根拠で、こう思う。

そして、あなたにはこういう方向性を目指してもらいたいと思っているし、

自分もそうしたいと言っていたよね。

でも、それに対してあなたの現状はそうなっていないように見える。

それはいかなる理由によるものなのか」と問いを投げたりしています。

非常に手間のかかる作業ですし、毎日の対応が異なります。

が、これができるのは親しかいません。

 

そして、時々親が行き過ぎてしまったり、

本人が成績が思ったように上がらなかったり、

疲れすぎてイライラしたりして、家庭内がギスギスしてしまうこともあります。

 

ところが、

人間関係が継続していて、

最終的に、母は受け入れてくれる人だとわかっていると、

「腹が立った時に一時的にきついことを言ったけれども、実は、、」と

その心の内側を見せ合うことで、

本当は仲良く、楽しく、今ある状況で最も良い手段を選んで

協力していきていきたいんだ、ということを再度確認し合える時間がやってくるのです。

 

 

 

長期的な人間関係をつくるための「現実的なスキル」


 

長期的な人間関係を子どもとの間に持つためには、

・子供の言う事に無言で頷く

という習慣が必要です。

これが「現実的なスキル」となります。

 

子どもがどんなにばかばかしいことを言ったとしても・・・頷く、のです。

 

たとえば、テスト前で絶対に頭の中では勉強でいっぱいになっているときに、

「ねぇねぇ、おれさぁ、すごいんだよ」と言ってきたので、

「え?なに?明日うまくいきそうな気がする、とかいうことをいうんじゃないかな?」

のように想像してしまうじゃないですか?

 

でも実際に子供が言い出すのは

「ほらみて、俺、こんなにうまく靴下手を使わずにぬげるんだよ」

みたいなことだったりする。そういうときでも、です。

そういう、理想と現実とのギャップがすごくがっかりしても

「そうなの」と頷くということが求められます。

 

それって、忍耐、ガマンの世界ですかね、、、と思われるかもしれませんが、

 

忍耐やガマンは・・・必要です。

あと、慣れも。

 

 

 

 


 

次回は、(3)についてお伝えしていきますね。

どうぞしばらく、お待ちください。

HSP/HSS LABO代表 時田ひさ子

日本で初めてHSS型HSPに特化した心理カウンセラー。
一般的なカウンセリングや心理療法では理解されづらいHSS型HSPの複雑な性格を紐解き、のべ5,000人にカウンセリングを実施している。 自身もHSS型HSPであり、3児の母。

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